南アジアから東南アジアの熱帯モンスーン気候地域に分布する。樹高は30〜40m。雨季には落葉して生長を止めるため年輪が形成される。ただしチークは生長に時間がかかる。チークはマホガニーと並ぶ優良高級材として様々な用途に用いられる銘木である。材質は堅く強靭で耐久性があり病害虫にも強い。天然の油成分があって、オイルやニスで手入れしなくても耐久性がある。加工も容易で、よく乾燥させた場合は伸縮率が小さく家具に向く。水にも強いので、甲板・内装などの船舶用材や建築材として広く使用される。高価であるため、薄くスライスして突き板の表面材にも用いられる。天然の古木から切り出されたチーク材は特に耐久性があるが、大変に高価である。継続供給を目指して植林が行われている。輸出元はほとんどがインドネシアとミャンマーである。